未精製膜からのサポシンリポタンパク質粒子およびライブラリー

    公开(公告)号:JP2019529360A

    公开(公告)日:2019-10-17

    申请号:JP2019509544

    申请日:2017-08-21

    摘要: 本発明は、サポシンリポタンパク質粒子のライブラリーを調製するためのプロセスであって、前記粒子は、細胞または細胞小器官膜からの膜成分と、脂質と相互作用するタンパク質のSAPLIPファミリーに属するサポシン様タンパク質である脂質結合ポリペプチドまたはその誘導体形態とを含み、前記プロセスが、a)細胞または細胞小器官膜から得られる未精製膜小胞の混合物を与える工程と、b)工程a)の混合物と、前記脂質結合ポリペプチドとを液体環境中で接触させる工程と、c)前記粒子を自己集合させる工程とを含む、プロセスを対象とする。また、本発明は、精製されたサポシンリポタンパク質粒子を調製するためのプロセスであって、上述のプロセスに従ってライブラリーを調製する工程と、f)サポシンリポタンパク質粒子を前記ライブラリーから精製するさらなる工程とを含むプロセスを提供する。これに加えて、本発明は、本発明のプロセスに従って得ることができる、サポシンリポタンパク質粒子のライブラリーおよびサポシンリポタンパク質粒子を提供する。これらは、医薬、特に、ある疾患を予防し、治療するか、または重篤度を下げる際の医薬で、または診断方法、化粧品処理に使用するための、またはワクチン接種製剤として使用するための、または薬物開発、薬物スクリーニング、薬物発見、抗体開発、治療用生物医薬の開発のため、膜または膜タンパク質精製のため、膜タンパク質発現のため、膜および/または膜タンパク質研究、特にリピドミクスおよびプロテオミクスのため、好ましくは、膜および/または膜タンパク質の単離、同定および/または試験、またはリピドームまたはプロテオームデータベースの作成のためのツールとして使用することができる。